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ASLAN COFFEE FACTORY

シーズンブレンド/芒種 (Boushu)(中煎り)

シーズンブレンド/芒種 (Boushu)(中煎り)

通常価格 ¥1,762 JPY
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税込み。
グラム数
豆 OR 粉

【 ブレンドビーンズ 】

① 40%:Indonesia インドネシア

地域:ジャワ島 / Java

生産者:フィクリ・ライハン・ハーキム / Fikri Raihan Hakim

品種:アテン/ Aten

精製:ラクティック・ナチュラル / Lactic Natural

② 30%:Ethiopia エチオピア 

地域:カッファエリア・ボンガ村 / Bonga Village Kaffa Area

生産者:タミル・ギゾー / Tamir Gizaw

品種:74110,74112 

精製:ウォッシュド / Washed

③ 30%: Panama パナマ

地域:チリキ県ボケテ地区 / Boqute Chirique

生産者:アブーコーヒー / Abu Coffee

品種:カツアイ / Catuai

精製:ウォッシュド / Washed

【ローストレベル:High roast(中煎り)】


【FLAVOR COMMENT(フレーバーコメント)】

【Aroma(アロマ)】Brownsugar(黒糖),

【Flavor(フレーバー)】Cardamom(カルダモン)、Star Anise(スターアニス)

【Acidity(酸味)】Citrus(柑橘系),Citric(クエン酸系)

【Sweet(甘味)】Candy Plus(キャンディ⁺),Brownsugar ( 黒糖 )

【Body(ボディ≒コク)】MediumBody(ミディアムボディ)

【After Taste(アフターテイスト)】Citric(クエン酸系)、Rooibos tea(ルイボスティー)、Oolong tea(烏龍茶)

【Balance(バランス)】Calm(穏やか)

 

 

【 芒種(ぼうしゅ) 】

芒種とは、二十四節気の第9番目で5月節、現在の上記法では太陽黄経が75度のときで6月6日ごろのことになります。

 

【 芒(のぎ) 】

江戸時代、太玄斎(宍戸藩主松平頼救)によって発刊された「暦便覧」では「芒(のぎ)ある穀物、稼種する時なり」と記されています。

芒種の名前は「芒」のある植物の種を蒔く時期に由来しています。

芒種の「芒」は、稲穂や麦穂などイネ科の植物の穂先にある細い毛のような部分のことで、「芒」は訓読みでは、「のぎ」と読んで、漢字の禾へんと同じ意味があります。

そのため、芒種のこの時期に芒(禾へん)のある植物の種を蒔いて、麦の刈入れや田植えを行う目安とされてきました。

 

【 豊作祈願 】

(御田植神事の様子)

初夏の風情、御田植神事 住吉大社 4年ぶり公開に2000人 /大阪 | 毎日新聞

田植えの時期ということもあり、この芒種の頃には全国各地で田の神様に今年の豊作を祈願するお祭りが行われます。

大阪の住吉神社で行われる「御田植神事(おたうえしんじ)」は特に有名ですが、伊勢神宮の別宮”伊雑宮(いざわのみや)”で行われる「磯部の御御田(いそべのおみた)」や京都伏見稲荷大社の「御田舞(おんだまい)」、下鴨神社の「御田植祭(おたうえまつり)」などもあります。

 

【 季節の所感 】


初候、「蟷螂生ず(かまきりしょうず)」6月5日頃

虫が苦手な人はあまり嬉しくないかもしれませんが、蟷螂(カマキリ)の子供が卵から孵る頃のことです。

カマキリは肉食性で、稲や野菜には手を付けず虫を食べて生活しています。

農作物にとって害虫を駆除してくれる益虫(人間の生活に直接有益を与える生き物)として、昔から農家の人にとってはありがたい存在です。

 

次侯、「腐草為蛍(くされたるくさほたるとなる)」6月10日頃

草の中から蛍が舞い、光を放ち飛び交う頃です。

清少納言の枕草子に登場する有名な一節で、

「夏は夜、月のころはさらなり、やみもなほ、蛍の多く飛びちがひたる、また、ただ一つ二つなど、ほのかにうち光りて行くもをかし、雨など降るもをかし。」

夏は夜が趣深い。月が出ている夜はもちろんのこと、闇夜もまた、蛍が多く飛び交っている様子も良い。また、それらがただ一つ二つと、ほのかに光って飛んでいるのも良い。夜に雨が降るのも趣があって良いと、綴っています。

蛍が放つ淡い光は「蛍火」と呼ばれ、夏の季語にもなっています。

 

末侯、「梅子黄(うめのみきばむ)」6月16日頃

梅の実がだんだんと黄色く熟してくる頃で、青々と実っていた梅の実が次第に黄色味から、赤く熟していきます。

また、梅の実が熟す頃の雨ということから「梅雨」になったと言われていて、梅雨時である陰暦5月を「梅の色月」と言い表した言葉も残っています。

 

 

コーヒーノ結び

長雨に靴は濡れ、仰げば曇天。

 

 

足早に外を歩く人々に芒種の彩りは届くはずもなく

 

 

ただ、しんしんと穏やかに。

 

 

五月雨が大地の鍵盤を打って

 

 

芒種の讃美歌を奏でます。

 

 

田に植えた苗は人知れず梅雨(ばいう)によって喉を濡らし、実りを蓄え、

 

 

蛍は雨夜を照らし、

 

 

梅は黄色く完熟していきます。

 

 

葉を屋根にして借り暮らす蟷螂の卵は温かい雨と孵(かえ)り、

 

 

水溜まりには小雨のさざ波に合わせて遊泳するアメンボたちが一匹、二匹・・・。

 

 

「こいつらはどこからやってきたんだろう」

 

 

学校の帰り道、

 

いずれは消える小さな湖で遊泳するアメンボたちを見て、

 

入らぬ杞憂を働かせ、

 

傘を逆さにしてすくい上げて、

 

川まで連れて帰った幼少期をアメンボを見ては思い出します。

 

”無知”だったあの頃は知る由もなかった芒種の讃美歌を

 

大人になって知識として僕は知り得ていますが、

 

”無垢”だったあの頃の方が自然の恵みに素直な喜びを見出し、

 

小さな命に同情する感受性を大切にしていた気がします。

 

大人になっていつの間にか雨も虫も嫌いになって

 

傘を打ち付ける雨音が

 

ぽっかり空いた心の隙間に

 

音符となって

 

ニヒリズム(虚無主義)を奏でます。

 

 

梅雨が嫌いになったのっていつからですかね?

 

 

大人になって雨を嫌いになって

 

 

 

いつの間にか何か大切なものまで一緒に忘れてしまった気がします。

 

 

 

「鬱蒼とした世界」

 

 

 

芒種はそんな一言が似合う季節なのかもしれません。

 

穏やかに長く降り続く「五月雨(さみだれ)」は世界に灰色のヴェールを被せます。

 

私達は雨を避けるように足早に建物へと急ぎ、梅雨の世界を楽しむ幾ばくかの心の余裕もありません。

 

ただ、それでも世界は芒種ならではの生命の営みを人知れず常(とこ)しえに育んでいます。

 

ニヒリズム(虚無主義)に支配されそうな梅雨の時期

 

雨を好きになることはもうないのかもしれませんが、雨が嫌いになった今の自分を好きになることは出来ると思います。

 

フレーバーもぼんやりとして分かりづらいただ滑らかで甘い今回のシーズンブレンドは如何にも虚無らしい輪郭のなさが目立ちます。

 

フレーバーが分かりづらい、輪郭のないぼんやりとしたコーヒーを飲んでも当然ワクワクすることはないですが

 

ただそれが常しえも知らない梅雨の虚無感を肯定してくれるような優しさに感じてほしいと思っています。

 

 

 

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