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ASLAN COFFEE FACTORY

コロンビア / カランボロ エクストラファーメンティッド・ウォッシュド (100g~)

コロンビア / カランボロ エクストラファーメンティッド・ウォッシュド (100g~)

通常価格 ¥1,379 JPY
通常価格 セール価格 ¥1,379 JPY
セール 売り切れ
税込み。
グラム数

 生産国

コロンビア

生産地

ウィラ県アセヴェド地区とブルセラス地区

生産者

ウィラ県 ブルセラス地区及びアセヴェド地区の農園とFinca El Diviso農園(ネストル・ラッソ)

品種

コロンビア、TABI etc

標高

約1,780〜1,900m

精製方法

エクストラファーメンティッド・ウォッシュド

ローストレベル

Medium Roast /浅煎り (1crak⁺120sec‐DTR30%)

Roasters' Comment             

コーヒーチェリーから摘出した菌を培養して酵母菌にしたり、好気性発酵と嫌気性発酵を交互に行う発酵技術の研究など、精製技術の革新によって、今や現代コロンビアコーヒーを代表する存在へと成長したFinca El Divisoのネストル・ラッソ。

ウィラ県のボンボ農協がそんな彼を”コーヒープロセス・プロデューサー”として迎え入れ、新たに始めたプロジェクトで誕生したのが今回のクロップ・カランボロ(Calambolo)。

 

ウィラ県は昔から零細農家が多く、高品質なスペシャティコーヒーに特化した生産を行う風土があります。

ただ、高齢の世代はこだわったコーヒーチェリーの成育は優れていても、精製技術や発酵に対する知識がなかったり、最先端の発酵技術を導入したいと思っても資金投資が出来ないなど・・・

ネストルたちのように若い世代が作り出す現代的なコーヒープロセスに挑戦したくてもシニア世代になればなるほど、その選択肢は様々な要因によって限られていました。

 

今回のクロップはウィラ県のボンボ農協とFinca El Divisoのネストルが協力して、こうした地域課題に対する取り組みによって生まれたプロダクションです。

 

地域の零細農家を取りまとめる県農協を窓口とすることで、個々では解決できなかった設備投資等の資金的な問題を解消し、競技会専用ロットなどを得意とするコーヒープロデューサーを精製プロセスの責任者として迎え入れることで、「世界バリスタチャンピオンシップ風のフレーバーディレクション(風味の方向性)を持ったリージョンロット(地域ロット)」の生産を可能にしています。

 

これまでの農協にはなかった新たな商品作りから生まれたこのカランボロはまさに世界バリスタチャンピオンシップ風フレーバーディレクション(風味の方向性)を持ったリージョンロット(地域ロット)。

 

酸味にはピンクグレープフルーツや甘夏のようなコロンビアウォッシュドらしい柑橘系のニュアンスが楽しめますが、そこから様々なフレーバーがレイヤーを重ねていきます。

ライチを思わせるような滑らかで透明感のある質感はこれまでのコロンビア・リージョンロットにはなかったエレガントな口当たりを演出していますが、ボディにはブラウンシュガーを感じられ、ふくよかさやマイルドなニュアンスも混在しています。

アフターテイストでトフィー(イギリスの砂糖菓子)を思わせるロースト由来のメイラードノートとマンダリンオレンジのような爽やかな柑橘の酸味が折り重なって鼻に返ってきます。

 

農協のリージョンロットとして商品化されるウォッシュドは大量生産に特化して生産コストを下げて安価というコスパ重視で作られるのが王道なので、カップバランスもフラットで直線的な仕上がりが多いんですが、このカランボロはエレガントなフレーバーや、コロンビアらしいフレーバーなど風味の方向性が多岐にわたっていてカップバランスにグラデーションを感じます。

 

もちろん、ネストルがFinca El Divisoで作り出す競技会レベルのフレーバーには程遠いですが、そういった方向性を感じられるリージョンロットという商品枠組みは新しく、これまでのリージョンロットとはまた違った意味で「これでこの値段!?」と驚くはず。

 

そんな地域創生プロジェクトのような画期的なリージョンロットです。

 

カップコメントを参照しながら飲むとよりコーヒーの体験解像度がぐんと増します。風味の旅に出かけたい人はヘッドホンで好きな音楽を聴きながら下記のカップコメントを参考にして、コーヒーを飲んでみてください。「こいつ確かにいるなー」ってきっとアハ体験を楽しめると思います。

 

T3やT2はフレーバーの強度(ティア表)です。

T1(ティアワン)

高品質なコーヒーで感じる良質な風味

T2(ティアツー)

高品質なコーヒーの中でも特に品質の高いコーヒーで感じる優れた風味

T3(ティアスリー)

限られたコーヒーでしか感じることがない素晴らしい風味

 

CUPCOMMENT / カップ評価

※特殊なフレーバー表現は下線を引いて、表現の組み合わせをフレーバーホイールに照らし合わせられるようにしています。

Flavor(フレーバー)

T3.ライチ(Lychee)、T3.ピンクグレープフルーツ(Pinkgrapefruits)、T2.蜂蜜(ハニー)、T2.ペッパー(Pepper)

Aroma(アロマ)

T2.ブラウンシュガー(Brownsugar)、T2.ブラウンスパイス(Brownspice)、T2.ブラックティー(Blacktea)

Acidity(酸味)

T3.クエン酸:Sour/Fermented⇒Sour⇒Citric Acid、T3.ピンクグレープフルーツ:Fruity⇒Citrus Fruits⇒Pinkgrape Fruits

Sweetness(甘味)

T3.ライチ:Fruity⇒Other Fruits⇒Lychee、T3.ピンクグレープフルーツ:Fruity⇒Citrus Fruits⇒Pinkgrape Fruits、T2.蜂蜜:Sweet⇒Brownsugar

Mouthfeel(マウスフィール)

T2.蜂蜜:Sweet⇒Brownsugar、T3.ライチ:Fruity⇒Other Fruits⇒Lychee

After Taste(アフターテイスト)

T2.ブラウンシュガー:Sweet⇒Brownsugar、T2.ペッパー:Spices⇒Pepper、T3.ピンクグレープフルーツ:Fruity⇒Citrus Fruits⇒Pinkgrape Fruits、

Finca El Diviso

Finca El divisoはウイラの南部ピタリートに位置します。

標高は1750mにまで達し、コロンビアでは比較的高い標高になります。

ホセ・ウリベ・ラッソ(ネストルの叔父)がコロンビアコーヒーの品質を向上させる新しい方法を発見するために設立した農園です。

ラッソ・ファミリーは、世界に通用するユニークで再現可能なカッププロファイルの作成を理念に、さまざまな微生物による加工と発酵を厳密に実験しています。

エル・ディヴィーゾで生産されている品種はピンクブルボン、イエローブルボン、シドラ、ゲイシャ、タビの5種でユニークなコロンビア品種を栽培しています。

 

The third generation of finca El Diviso

 

ネストル・ラッソは、5年前の当時22歳で弟のアドリアンと一緒にエル・ディヴィーゾを引き継いだ若いコーヒー農家です。

ネストルと弟アドリアンが農園を引き継ぐまでのエル・ディヴィーゾは理念はあるものの、質よりも量を意識したスペシャリティコーヒーの生産を経営判断として選択しており、世界的に注目を集めるようなマイクロロットの生産には及んでいませんでした。

エル・ディヴィーゾが今日の世界的な評価を得るまでに至ったのはネストルと弟アドリアンが3代目農園主となったのがきっかけです。

 

14 Hectares of coffee plantations

ネストルは14ヘクタールの小さな家族経営農園のコーヒー生産を担当すると決意して以来、マイクロ生産を活かしたユニークで高品質なマイクロロットの作成とプロセスの改善へ経営判断を舵取りします。

 

The realities of work are learned on the ”job”

先代までとは打って変わって、”量よりも質”を重視するように生産を転換して以降、彼は幼馴染でありライバル農園でもあるFinca Las Floresのヨハン・ヴェルガラと共に「尊厳のあるコーヒー農家」への成長を目指します。

三人は、農園の経営の傍らでスペシャルティコーヒーの栽培と加工に関する理論的な知識を学ぶために、コロンビア政府から助成された国家プログラムの恩恵を受けました。

世界標準の全体論としてのコーヒー農学を身に着けて彼が感じた結論は「コーヒー農家の仕事の現実は、現場で学ぶ」だったそうです。

 

2022 World Barista Championships

(左がEl Divisoネストル、右がLas Floresヨハン)

プログラム終了後、ネストル、弟のエイドリアン、ラス・フローレス農園主のヨハンの三人は、さまざまなコーヒー品種の栽培と特定のプロセスを持つマイクロロットの作成を目指して、お互いが助け合いながらチームで努力とお金を惜しみなく投資していきました。

彼の努力は5年と言う短い歳月ながら順調に世界中の関心を集めていき、今や世界中のコンペディターが彼のコーヒーを大会で使用するために買い付けに訪れます。

2022年、世界バリスタ選手権にアンソニー・ダグラスがエル・ディヴィーゾのシドラ種を世界に持ち込み、ワールドバリスタチャンピオン2022のタイトルを獲得しました。その際の審査で「フィンカ・エル・ディヴィソのネストル・ラッソによる絶妙な加工でこのシドラは次のレベルに引き上げられている。」と評され、今や破竹の勢いとなったネストル。

ウィラ県のみならずコロンビアでも注目度の高い若手生産者の一人です。

 

Awareness of the Problem

栽培から加工まで試行錯誤による地道な研究の末、世界中のコンクールを勝ち抜き、世界中のロースターから求められるコーヒーを生み出すようになったネストル・ラッソ。

彼はこの結果、自分が目指していた「コーヒー栽培を実行可能で尊厳のある生活様式」にすることができたと思われますが、彼のその眼差しにはより大きな問題意識とまだ見ぬ未来への挑戦が窺えます。

 

A new generation of Colombia Coffee Farmers envisions Production

「一般的に、コーヒー生産者は給料が低く、あまり魅力的ではありません。生産者が飢えずに済むのは、農場で生産された果物や野菜を食べることができるからです。物質的な商品の購入に関しては、私たちは厳密に必要なものだけに限定されます。そのため、多くの若者は、コーヒーの生産に価値がないと考え、オフィスでの仕事や肉体的に負担の少ないホワイトワークを見つけるために町に行くことを好みます。」

今や世界中のトップバリスタが注目する彼のこうした言葉にはコロンビア国内における”コーヒー農家”というイメージの払拭と変革の火種が宿っています。

そもそもなぜ彼がコロンビアの若者達が”コーヒーは価値がないもの”とし都市部に流入してしまうことに関心が高いのか少し疑問でした。

そのきっかけは彼の生産原点にルーツがあったようで、もともと彼がコーヒー家業を継ごうと思ったきっかけは、”コーヒーへの情熱”だったそうです。

きっと、彼の中で”コーヒーは価値がない”という若者の意識へ何か訴えかけたい感情があるんでしょう。

しかし、それと同時に彼はこうも言っています。

 

「その情熱を形にするためのチャンネルとヨハンのような理解者を見つけていかなければ僕は実現できなかったでしょう。」

 

ネストルとアドリアンの兄弟は自分たちだけでなく、コーヒー生産国の若者たちが、生き方や情熱、誇りとしてコーヒー農家を選択出来るようになるための運動に現在はとても熱心に参加しています。

 

”持続可能な生産性”というスペシャリティコーヒーの基本原理の啓蒙のみならず、その活動の意図にはコーヒー生産者が尊厳ある生活を送れるようにする高品質コーヒーに対する世界中の一般的関心へ向けた”コーヒー農家”のイメージ向上とブランディングメッセージに加えて「俺はカッコイイコーヒー農家なんだ!」という非常に若者らしい誇りと尊厳の証明に近いような雰囲気も感じます。

 

「コーヒー農家だって、夢のある仕事なんだぞ」

 

こうしたメッセージを若者へネストルは弟のアドリアンと幼馴染のヨハン・ヴェルガラ(現ラス・フローレス農園主)と共にコーヒーの生産によって伝えていくようです。

彼が目指すコーヒーの未来はとても若者らしいダイナミックなエネルギーに溢れていて僕は気持ちが良いなと思います。

プロセスについて            

今やコロンビアコーヒーの第一線で活躍する農家へと成長したFinca El Divisoのネストルですが、今回のクロップはそんなネストルがコーヒープロデューサーとしてウィラ県の農協と協力して新たに始めたプロジェクトです。

 

ネストルが携わるのは主に精製工程で、その詳細は以下になります。

 

【精製工程】
1.最初に酸素に晒して酸化させることでチェリーの持つ糖度を引き上げる。
2.浸漬発酵(水中で嫌気発酵)を長時間することでよりフルーティーな香味を引き出します。
3.その後、50℃の熱水を入れて撹拌、今度は20℃の冷水を入れ、温度衝撃で微生物の発酵を止めることで狙った香味をチェリーにとどまらせることが可能です。
4.最終的にミューシレージを取り除き、天日乾燥させてからさらにサイロで乾燥させて完成。袋に入れて10日間ほどレスティングさせます。

一般的なwashedとは一線を画すシリーズがこのRegional HCS(ハイカップスコア)商品です。

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