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ASLAN COFFEE FACTORY

BRAZIL / カルロス・パウリーニョ カツアイ・ムンドヌーボ/ナチュラル(浅煎り)

BRAZIL / カルロス・パウリーニョ カツアイ・ムンドヌーボ/ナチュラル(浅煎り)

通常価格 ¥1,267 JPY
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豆 or 粉

生産国:BRAZIL(ブラジル

生産地:Mantiqueira de Minas. Minas Jerais  (ミナスジェイラス州マンチケイラ・デ・ミナス

生産者:Vergem Grande / Carlos Paulino(ヴェルジェム・グランデ / カルロス・パウリーニョ)

品種:Catuai , Mundonuvo(ブルボン、ジャバ)

標高:1,150m

精製方法:Natural(ナチュラル)

ローストレベル:Cinnamon roast(浅煎り)

フレーバープロファイル:Malic(林檎酸系),Citric(クエン酸系),RoundMourhfeel(丸い口当たり),Feels a little viscous(少し粘性を感じる), yogurt(ヨーグルト),Mediuml-Body(ミディアムボディ), Thick and transparent texture(分厚くて透明感のある舌触り),Dry and sweet smell reminiscent of cereals(穀物を思わせる乾いた甘い香り)

ABOUT BRAZIL

ブラジルは1850年以来ずっとコーヒーの輸出量世界第一位を占める世界最大のコーヒー生産国になります。また、私達コーヒーラバーの世界市場を支えている一大コーヒー生産国でありながら、消費国としてもアメリカに次ぐ第二位に位置するコーヒー産業の国です。

そんな巨大な市場を支える供給量を確立できる背景には世界第五位の国土面積が関係しています。農地を拡大するための広大なフィールドがあるためブラジルは農地開拓を積極的に進め、広大な農場を管理するために農業技術へ積極的に投資してきた国でもあります。

現在では大規模農園主が非常に多いのもブラジルコーヒーの特徴の一つと言ってもいいでしょう。

Manchiqueira, an unexplored area in Brazil

ブラジルコーヒー産業のフレームワークには工業型農業がありますが、こうした農業は平地利用が前提となり、標高が高く険しい斜面となる土地では利用できません。標高の高い山の麓に農園が広がるエリアはブラジルにも数少ないですが存在しており、そういった地域では「ブラジルコーヒー産業」とはまた異なった文脈で生産が行われています。

その一つがマンチケイラ地域です。

この地域ではおよそ10ヘクタール程度の農園をもつ小さな小農家さんによってコーヒー生産が行われており、ブラジルでは珍しくマイクロ生産に重きを置いています。

基本的に手摘みもしくは、小型の持ち運びができる収穫機を使用してコーヒーを収穫しているので、土壌の栄養素や丁寧な選別が比較的可能です。マンチケイラの農家が丁寧に育てるコーヒーは通常のブラジルと比較してはっきりと分かる良質な酸をもっており、”農家”という作り手の特徴がコーヒーの味に大きく作用を及ぼしていることが改めて実感できます。

Micro Faramer‘s    

今回のコーヒーを育てるカルロスさんの農園規模はわずか9ヘクタールとブラジルの単一農園としてはかなり小さなスケールになります。(1ヘクタール=3,000坪=東京ドーム1/5)


小さいって言っても東京ドーム2個分・・・かなり大きいような気がすると思いますが、2021年度のブラジル全体のコーヒー農家平均ヘクタールが11.3ヘクタールだったので平均以下のカルロスがいかに小さな農園主なのかが分かります。

ちなみにブラジルの大規模農園主になると1万ヘクタールを所有する農家もいます・・・(スケールでかすぎ)

カルロスのコーヒーの年間生産量は麻袋BAG換算でおよそ年間1,000BAG(一BAG:約30kg)になります。輸送コンテナのおよそ3分の一しか埋まりません。

カルロスのようなこうした小規模農園はだいたいこれぐらいの生産量になるため、自社農園だけでの輸出では輸送コストがかさんでしまい、原価が膨れます。

そのため、地域の他の小規模農家と協力して一つの麻袋BAGを生産する「〇〇地域のコーヒー」として自分の育てたコーヒーを地域のコーヒーという大きな括りに作り替えて、生産量を確保する商品設計が主な収入源になります。

商品設計を行う際は政府が管轄する地元の農協組合や自分たちで作ったグループ、輸出業者が管轄する精製所など様々な形で行われます。

コーヒーは収穫年によって大きく味わいが変わる繊細な農作物なのでこの商品設計システムはとても大切で、零細農家が安定して収入を得られる既存のセーフティーネットとなっています。

ただ、一方で・・・カルロスのような情熱的でハイブランド戦略に勝機を見出す新しい時代を担うかもしれない小さな農家にとってはこうした既存のシステムは恩恵が少なくなってきていて、また違った理解や協力が必要になってきます。

それは「こだわって育てる小さな農家のマイクロ商品」を世界に輸出できるサプライチェーンです。

ひと昔前の時代では点と点で山奥に存在していた各農家を取りまとめるリソースは限られていて不可能でしたが、SNSなど情報化社会の発展によってコーヒー産業の状況は変わりつつあります。

ここ最近は生産国内の輸出業者が情報システムを駆使し、こうした小さな点を集める人的ネットワークの構築を行っています。

カルロスのコーヒーを世界に輸出するブラジルでも有数の輸出会社Cooxupé社はこの問題に会社内で開催するプライベート品評会によって活路を見出しています。

ブラジルで90年以上コーヒーの生豆を世界に輸出してきたCooxupe社が取り扱っている小規模農家の数は1800世帯に及びます。

こうした農家たちの中には、高品質なスペシャリティコーヒーの生産に情熱を注ぎたいという”点の火種”が潜んでいますが、彼らはそれを線で繋げ、大炎になることを期待し、自社内品評会を開催しています。

今回のコーヒーはこの品評会の実績から日本にやってきた新しい農家です。

Produced By Mr.Carlos    

カルロスの人生は「ヴァルジェム・グランデ農園」の人生でもあります。

彼の子供時代の思い出はいつもコーヒーノキと共にありました。

彼は生まれた時からコーヒー農家の二代目として育ち、父親からコーヒー生産者になるように栽培技術と、そして熱い情熱を叩き込まれてきました。

ブラジルコーヒー産業のスケールからするととても小さな存在のカルロスですが、彼は自分の人生を語るとき「自分はコーヒーの木の下で生まれたんだ!」というのが謳い文句だそうで、そのセリフから彼の大らかで情熱的な性格が垣間見えてきます。

農園の名前「ヴァルジェム・グランデ」はマンチケイラにある大自然豊かなエリアからカルロスは名前を取っています。その地は滝や清流、手つかずの森林が残り、現地のウォーターアクティビティのメッカにもなっています。

この豊かな大自然から出来上がるコーヒーは、隆起して栄養が行き届かない平地から出来上がるブラジルコーヒーとは別物で、マンチケイラのコーヒーはその標高の高さと豊かな水資源から作り出される良質な酸が特徴と言われています。

彼が生産したこのロットは、ブラジルでも有数の輸出会社Cooxupéとそのスペシャルティ部門であるSMC社が開催した小規模農家を対象にした国内品評会で注目を集め、見事6位に入賞しました。

 

「自分はコーヒーの木の下で生まれたんだ!」

 

とても小さな品評会かもしれませんが、なんとなくいつもの謳い文句を意気揚々と語るカルロスの顔が目に浮かびます。

MY OPINION and and final words as this time

最近はコーヒー市場が大きくなり、農家、ロースター、バリスタ問わずSCA主催ではないプライベートコンペティションが本当に増えました。

コーヒーの在り方が昔と違って多様化し、市場規模自体が成長している現れだと思います。

とてもいいことだと思うのですが、反面で「わけわからん品評会の順位に何の意味があるの?」と鼻で笑う声も聞こえるようになり寂しくなることもあります。

僕は大いに意味があると思っています。

今回で言えば、”小さい、少ない”という点が「コーヒー生豆を世界に供給する」という供給システム構築の難しさを生み出すポイントでした。

 

品評会によってサプライチェーンから消えやすいカルロスのような小規模農家のブランドや商品設計が可視化されることは、そのまま直接的に輸送コストのリスク管理にまで影響を及ぼせます。

リスクを管理する選択肢が出来たというだけで「サプライチェーン構築」という意味では商社単位の小さな品評会ですら、担う役割としては非常に大きいと思います。

もちろん、カップオブエクセレンスのような権威性があるわけでもなく、内輪感の強いとても小さな品評会なので、その順位に高値や美味しさの保証はないのかもしれません。

 

でも、この品評会にはカルロスのような小さな情熱家たちが数多く参加しています。

そして、私達は知る術がなかったこうした小さな情熱家たちのヒストリーを

小さな品評会から知ることが出来て、「なんか美味しそーだなー」って思えるわけです。

 

情報化社会の利点が既存のコーヒーサプライチェーンに新しい波風を作り、時代の潮流を感じ、「世界はやっぱり繋がっているんだな」という実感がコーヒーから得られるというのは個人的にとてもワクワクします。

それと同時に、僕はそんな「人の味がするコーヒー」が好きだし、飲んでみたくなりますし、そういう人になりたいと思っています。

 

CUP NOTE 【カップノート】

【Acidity(酸味)】

林檎酸やクエン酸を感じられ、酸質は柔らかいがしっかりと明るさを伴っている。口に入れた瞬間の酸は優しい林檎酸、甘味を伴って広がってくるクエン酸質の酸味の方により強度がありカップに立体感を生んでいる。

【Sweet(甘味)】

明るい酸味と共に広がってくる甘味は粘性感がある。

蜂蜜やシロップ、ヨーグルトのようなとろみのある口当たりが甘味をまろやかに感じさせてくれる。

【Body(ボディ≒コク)】

ブラジルコーヒーの中ではかなり液体が澄んでる印象。

透明感があるので、軽めの粘性感がカップにはっきりと反映されていて、ヨーグルトやシロップを彷彿とさせるバランスになっている。

液体のウェイトにも過度がないので、粘性を明るい酸味や甘味と共に楽しめる立体的なバランスがある。

【After&Clean(余韻とカップの透明感)】

口に入れた瞬間の酸はみずみずしい赤林檎を思わせ、甘味を伴って広がってくる中間域の酸味はヨーグルトを思わせる粘性感もある。穏やかながら酸味に明るい表情はあるので割と立体的な風味が楽しめる。適度に粘性もあるので、ミドル(味の中間域)からは糖蜜やシロップのようなリッチな甘みを舌触りで楽しめる。

口に含んで液体に動きがある時には質感と渋味を感じられ、皮付き林檎のようなしっかりめの果実のバランス。

逆に液体に流れがない時は丸い印象(Round mouthfeel)と明るい酸が際立つ。

前半はブラジルらしからぬ立体的でフルーティーな印象があるのに、余韻でほのかに感じられる麦やナッツなど穀物を思わせるアロマがブラジルの大地を彷彿とさせるところが個人的にすごく好き。

酸味は優しいが余韻まで心地よく嫌味がない割に立体的なバランスが楽しめる上品なカップクオリティ。

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