ASLAN COFFEE FACTORY
イエメン / モハメッド・シャム ナチュラル(浅煎り)
イエメン / モハメッド・シャム ナチュラル(浅煎り)
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生産国:Yemen(イエメン)
生産地:Sanawa Manaka Haraz Jarma Village(サナア州マナーカ・ハラーズ地域ジャルマ村)
生産者:Mohammed Sham(モハメッド・シャム)
品種:Udaini,Jaadi【Old Typica】(ウダイニー、ジャーディー【古代ティピカ】)
標高:2,300m
精製方法:Natural(ナチュラル)
ローストレベル:Cinnamon roast(浅煎り)
【焙煎あーだこーだ】
バイヤーのタレックさん曰く今年のイエメンのテーマは原点回帰だそうで
それならばと、ASLANでも今年のイエメンの仕入れを考える際にテーマは原点回帰にしました。
自分にとってASLANというお店の原点はどこにあるか
改めて自分の脳みそにあるASLANを回帰
焙煎?
出会ったことのない感動的な風味?
出会ったことのない新しい品種?
革新的でユニークな精製方法?
歴史が繋がっていると確信するような伝統と革新の連鎖?
浮かぶ疑問符の数々は全て私が大好きなコーヒーの世界で
私はそんな未知の感動に溢れるこの世界が大好きで今ここにいるはずなんですが、
今振り返って回帰の底にあるのは”好奇心”ではなく
不思議なもので、”感謝”でした。
ASLANのイエメンシリーズを始めるきっかけになったイエメン人のタレックさんを始め、北九州の辺鄙な場所で小さなお店を構えるASLANに新しい販路を作るためにわざわざ訪ねてくれるバイヤーの人たち。
そして、特に自分の子供じみた好奇心に常日頃から付き合ってくれる妻のゆか。
今のASLANに並ぶユニークで素晴らしいコーヒーのラインナップを作り出して、
私が好きなように焙煎できる環境がASLANにあるのは
私の思い描くコーヒーの世界観の賜物ではなく、私を支えてくれる大切な人たちの力だったと
回帰して改めて痛感します。
振り返って思うかつての私の姿は本当に小さくて未熟でしたが、
回帰してるこの場所で今立つ私の姿もやはり相当な未熟者です。
今のASLANの形は、私が当初想像していたものとはかけ離れた形になっていますが
その形に後悔はなく、あるのは私に関わってくれた沢山の人々への感謝の方かもしれません。
なので、いつも生豆の仕入れは焙煎を担当している私が務めていますが、今年のイエメンのコーヒーに関しては妻のゆかに担当してもらいました。
彼女が選んだイエメンのコーヒーはとても素朴で家族愛に満ちた繊細なクロップです。
なので、焙煎も変に斜に構えて「ライトローストでフレーバーギンギンですよ!」なんて、卓越したアプローチから生み出される独創的な酸味でいきり立つような今どきのロースターを気取ることもせず
かといって、「イエメンモカはのぉ・・・、チョコレートのような甘い風味ぞ!」なんて、
びっしり書いた焙煎ノート片手に鼻息荒くする職人気質のこだわり焙煎士を気取ることもなく
焙煎由来の欠点を出さないことだけを目指しています。
このコーヒーから溢れてくる情景は牧歌的な世界観であるべきで、
このコーヒーから溢れてくる風味は穏やかで優しく、故に大衆的に愛されるような味わいであってほしいです。
心掛けるのはその一点。
クリーンカップはまるで清流の様にどこまでも澄んでいて
綺麗な液体の印象に支えられた酸味は優しくも生き生きとした明るさがあります。
それはまるで清流で優雅に遊泳する鮎の鱗。
太陽の光に反射してキラキラと光る鮎の鱗に自然の健やかさを感じて
イエメンらしい滑らかでふくよかなアフターテイストが
ふわっと髪をなでる風の質感に似て、土の匂いが漂ったような
初夏を錯覚。
ああ、これこそまさにイエメンの大地かな
行ったこともないくせに偉そうにイエメンを口にする未熟者が
なんかひとしおにあーだこーだ言っとりますけど
要は牧歌的な立体感のあるコーヒーです。
【FLAVOR COMMENT(フレーバーコメント)】
【Aroma(アロマ)】Cacaonib(カカオニブ),Caramel(キャラメル)
【Flavor(フレーバー)】Stonefruits(核果系果物)、Caramel(キャラメル)、Brownsugar(黒糖)
【Acidity(酸味)】Stonefruits(核果系果物)
【Sweet(甘味)】Cacaonib(カカオニブ),Honey(蜂蜜)
【Body(ボディ≒コク)】short-MediumBody(ショートミディアムボディ)
【After Taste(アフターテイスト)】Grape(巨峰)、chocolate(チョコレート)
【Balance(バランス)】Clean(クリーン),Bright(明るい),
YEMEN
コーヒー栽培最古の国イエメンは中東で唯一のコーヒー生産国です。
コーヒー栽培の歴史は古く、15世紀にはすでに栽培を行っていたと言われています。
モカ港周辺では14世紀ごろからスーフィズム(神秘主義)の儀式の際に使われたり、イエメンにはコーヒーの歴史が大樹の根っこのように深く深く根ざしています。
コーヒー農家は、およそ30万世帯ありますが、非常に規模感は小さいです。
ファミリービジネスとしてコーヒー栽培を生業にしている農家が多く、均してそれぞれ 1エーカー。
いわゆる小規模農家に属します。
従来、各農家の収穫量が少ないため、モカマタリ No.9などの名前で呼ばれる、ブレンドされた商品のみしか日本では流通していませんでした。
良いものでもサウジアラビアにしかもともと販路がないため、サウジアラビアの言い値で買い取ってもらうことしかできないとも言われています。
ASLANでは、大分で起業したイエメン人の兄弟でイエメンコーヒーの発展に尽力するMocha Origins と協力し、資源の限られた小規模農家のコーヒーも”ナノロット”としてその農家さんの詳細と共に毎年紹介してきましたが、今年はその第2弾クロップになります。
Haraz
ハラズはイエメン北西の高地に位置します。
この地域の標高は最高2,500mと高く、かなり寒冷な地域です。 ハラズ周辺は、豊かな火山性土壌であることや山岳地帯ならではの寒暖差の激しい気候から、イエメンの中でも良質なコーヒーが取れる産地として知られています。
生産量もイエメンの中では最も多いエリアです。
また、ハラズでは、小規模農家が山の急斜面を利用した段々畑でコーヒー栽培を行っていますが、標高が高く温度がとても低いため、コーヒーノキにとって天敵と呼ばれる霜が起こりにくいです。
そのため健康的にコーヒーが育ちシェードツリーは基本的に使用していません。
自然が織りなすコーヒー栽培の理想的な環境はエチオピアと並ぶコーヒー発祥の源流を感じざるを得ません。
また300年以上の歴史をコーヒーノキと共に脈々と受け継いできたコーヒー農家さんもあり、ここイエメンハラーズのコーヒーは農家にとって血族が生きてきた証明と伝承・誇りでもあります。
だからこそ、コーヒー生産への彼らのこだわりは「家宝だから大切に扱う」というニュアンスがあります。
もはや彼らのコーヒーの精製、加工についての技術は文化的背景となっており他の国の思想をはるかに超えています。
Mohammed Sham
ジャルマ村に住むモハメッドさんの農場は肥沃な土地に恵まれており、小麦やザクロなど、その地域特有のさまざまな作物を栽培しています。
彼の専門知識は秀でており、複雑な風味を持つコーヒーを作ることに長けています。
節水技術や有機肥料などの持続可能な農業を意識し、長期的に栽培ができるよう土地の管理を心がけています。
彼の妻と3人の子供たちは、畑の世話から収穫物のパッケージングまで、積極的に農業活動に参加しています。

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