ASLAN COFFEE FACTORY
インドネシア/アルフィナー・ルンバンガオル マンデリン(中深煎り)
インドネシア/アルフィナー・ルンバンガオル マンデリン(中深煎り)
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生産国/Origin:Indonesia(インドネシア)
生産地/Area: Indonesia North-Sumatra Polun / インドネシア 北スマトラ ポルン周辺 )
生産者/Producer:Alfinar Rumbangaor ( アルフィナー・ルンバンガオル )
品種/Variety:Aten , Typica , SL-795(アテン、ティピカ、エスエル-795)
精製方法/Process:Wet-Hulling(スマトラ式)
標高/Altitude:1,500 - 1,700 M.A.S.L
ローストレベル/Roast Level:Full City roast(中深煎り)
フレーバープロファイル:Citric Acidity(クエン酸)、Soft acidity(柔らかい酸質)、Mild acidity with a baked feeling(ベイクド感を伴った穏やかな酸味)、High Sweet (強い甘み)、FullBody(フルボディ)、Transparent(透明感)、Heavy texture(重ための舌触り)、Viscosity(粘性を感じる),Long-After Finish(ロングアフターフィニッシュ), 強めのアロマ(Strong Aroma) , Smooth, round mouthfeel and sweetness like chocolate(チョコレートのような滑らかで丸い口当たりと甘味), 90% Dark Chocolate(90%ダークチョコレート),Beans ANKO(粒あん),ハーブ(Herb),ミント(Mint),Burnt Soy Sauce(みたらし),Tropical Fruits(トロピカルフルーツ)、マンゴー(mango)
ABOUT INDONESIA
インドネシアコーヒーの主な生産地は、スマトラ島、ジャワ島、スラウェシ島など様々ありますが、インドネシア全体のコーヒー豆輸出量のうち約70%をスマトラ島が占めています。
スマトラ島(約70%)
ジャワ島(約12%)
スラウェシ島(約10%)
その他の島々 (*2019年資料)
世界第4位のコーヒー豆輸出量を誇るインドネシアですが、その殆どのコーヒー豆は実はスマトラ島で栽培されており、この「マンデリン」と呼ばれる日本でも特に愛されている伝統的な銘柄はこのスマトラ島独自のコーヒー豆になります。
収穫期に降雨量が多いスマトラ島では一般的な精製方法はあえて行わず「スマトラ式」と呼ばれる独自性の強い特殊な精製方法によってコーヒー豆を生産しています。
このスマトラ式で作られたコーヒーこそ私達日本人がこよなく愛する「マンデリン」になります。
WHAT Is ”MANDELIN”?
今回は日本のコーヒーラバーならだれもが知ってる「マンデリン」のスペシャルグレードになりますが、せっかくなのでその生産に欠かせない「コレクター」と呼ばれる人物について少しだけ紹介していきましょう。
What kind of person is a ”collector”?
日本において「マンデリン」と呼ばれる銘柄はだれもが知っており、伝統的にこよなく愛されるオンリーワンの商品とも呼べるでしょう。
日本人がこよなく愛するこのマンデリンについて皆さんはどれくらいご存じですか?
マンデリンはどうして深煎りなんでしょう?
インドネシアの全ての豆がマンデリンって名前なの?
こうしたふとした疑問はコーヒーの今を探るうえで常に大事な視点になります。
マンデリンはスマトラ式(WET-HULLING)と呼ばれるインドネシア・スマトラ島独自の精製方法によって作られるコーヒー豆のことを総称した呼び名ですが、このスマトラ式は世界中の他のどの産地にも見られない独特な生産システムから誕生しています。
雨の多いスマトラ島ならではのこの伝統的精製工程を詳しく解説するといつもの如く話が長くなりすぎてしまうので、割愛させていただきますが苦笑(その話はまたの機会にでも)その伝統的で独自の精製方法であるスマトラ式をコーヒー生産インフラとして成立させている存在が今回の主役アルフィナーさんのような「コレクター」と呼ばれるインドネシア独自の生産者の存在です。
コレクターは生産工程に携わる一生産者ではありますが、コーヒーチェリーを育てている農家という意味合いでは使いません。
彼らはコーヒーチェリーを育てる農家からチェリーを買い取り、スマトラ島では最も扱いが難しいと呼ばれるパーチメント脱穀と発酵、乾燥を担当する生産者です。(他の産地だとマイクロミルとかが近い部分をよく担っています)
テロワール的にどうしても生乾きになってしまうスマトラ島の気候では水分値が高い状態で、パーチメントの脱殻を行います。(他の産地ではこのパーチメント脱穀は一番最後になります。)そして、乾燥工程を何回もわけて「脱穀→保管→乾燥→保管→乾燥」のように断続的に行います。
これがスマトラ式精製方法になりますが、水分を多く含んだ豆は柔らかい為ミルの力で先端が裂けてしまい、その裂けた部分は品質の劣化が起こりやすい上にパーチメントをはぎ取った状態の生豆は菌の影響も受けやすくなります。その状態での乾燥工程になるので発酵も進みやすく腐食リスクの高い状態での精製工程がスマトラ式だと言えます。
そのため、昔からマンデリンはネガティブな発酵感もありましたが、それが深煎りにすると逆に力強い苦味とコクになって日本では愛されています。
ただ客観的な品質の評価基準を大事にするスペシャティコーヒーの世界においてその発酵はあくまでネガティブであることに変わりはありません。
ただ、なんでしょうね。
サザエのしっぽみたいに絶妙な渋さや苦味ってアクセントになるんですよね。
今ほどコーヒーの質が良くなかった一昔前の珈琲豆を美味しく飲むために様々な試行錯誤を凝らした先人たちの知恵と努力の上に築き上げられてきた日本の珈琲ブランドが「マンデリン」と言えると思います。
話がだいぶそれましたが・・・この脱穀と乾燥の扱いがよりプロフェッショナルなコレクターほどマンデリンは品質が向上するため、コレクター(=収集家)というより、正確には「脱穀屋さん」もしくは「発酵屋さん」というニュアンスの方が正しいかもしれません。
Produced By Mr.Alfinar
州都メダンから車で7時間ほどの場所に位置する、ポルン地区。
その地でアルフィナーとジュリアのルンバンガオル兄妹は2つのコーヒー精製場を経営する一家に生まれました。
まだ若い時分から、ポルンの地でコーヒー栽培を営む農家さんの元へ足繁く通い、良質なパーチメントの買い付けを行い、農家さん達が栽培や経営面で困難に
ぶつかった際には親身になって解決に取り組んでいました。
この取り組みと人柄から、彼らの元には高品質なチェリーが集まるようになり、いつしか2人は「コレクター」と呼ばれるまでに成長します。
今では提携する小農家さんの数は170を超え、ポルン地区のコーヒーコミュニティの発展に欠かせない存在です。
What kind of person is Mr. Alfiner?
マンデリンと呼ばれる独自の製法を得意とするスマトラ島では、コーヒーの品質を決定づけるファクターとしてかなり重要度が高いと言われているのが精製管理です。
そして、スマトラ島ならではのこの伝統的精製工程をコーヒー生産インフラとして成立させている存在がアルフィナーさんのような「コレクター」と呼ばれるインドネシア独自の生産者たちです。
インドネシアのコーヒー農家は基本的に零細農家が多く、自分たちで脱穀や発酵、乾燥を行うことが出来ないので、アルフィナーさんのようなコレクターと呼ばれる生産者がこの部分を担います。
発酵や乾燥はコーヒーの最終的な品質を左右する重要な工程で、他の生産地域では精製工程の時期は乾期で発酵や乾燥が管理しやすいのに対して、インドネシア、特にスマトラ島は雨が多く湿度が高いのでこの工程の扱いが難しいとされています。
中南米やアフリカ諸国でいうところの「マイクロミル」や「ウォッシングステーション」と全く同じ役割を担っている生産者と思っていいのですが、マイクロミルやウォッシングステーションが地理的ネットワークなのに対し、コレクターは人的ネットワークによって扱う農家を増やしていく傾向があるかなと思っています。
なのでその違いから生まれる生産に対する文化的差異がこの「コレクター」の存在には詰まっていて、とても面白いんですがその話は史学的すぎて今回の話とは関係ないのでハナシヲモドシマス・・・
北スマトラ・トバ湖は、北スマトラ州の北部に位置しています。
年間の平均気温は27度ほどで年間の降雨量は約1,800ミリ。1年をとおして高温多湿な熱帯雨林気候で、私達が知るマンデリンの主要生産地域の一つとして有名です。
ここでのコーヒーを栽培する農家はほとんどが零細農家でアルフィナーさんのようなコレクターと共に協力しながらコーヒーの栽培を行っている地域です。
この地で、チェリーを集め、乾燥場を切り盛りするアルフィナー ・ルンバンガオル氏は、近隣の生産農家約250件を1軒1軒回り、良質なパーチメントを厳選して買い付けると共に、品質向上の手助けをしています。
セリブ(=1000)・ラジャ(=王)。この名前はトバ湖周辺で取れた1000を超えるコーヒーの中でも、一番のクオリティであることから名づけられ名前で、アルフィナーさんとトバ湖周辺の農家さん達のこだわりの結晶であることがこの名前からも感じ取れます。
The Quest for Quality
水分値が高い状態で、パーチメントの脱殻を行うスマトラ式の精製方法では、豆が柔らかい為ミルの力でコーヒー豆の先端が裂けてしまいやすく、その裂けた部分は腐食など品質の劣化が起こりやすい状態のため、先端が欠けてしまったコーヒー豆をどれだけ取り除くかが美味しいマンデリンかどうかにかなり影響します。
ただ、この選別は機械では難しいとされていて、手作業によるハンドピックしか方法はありません。
比較的品質の良いマンデリンでも、このハンドピック用コンベアは1回、多くて2回通すことが多いのですが、今回ASLANで扱うアルフィナーさんの精製所では熟練のピッカーさん達がベルトコンベアに乗せられた生豆をチェックし、回数に規定を設けず厳しい基準値以下の状態になるまでハンドピックを続け徹底的に不良な豆を取り除いていきます。
こうして、たくさんの人の手と時間をかけて生まれたセリブ ラジャはその名前にふさわしく、マンデリンらしい心地よいハーブ感と芳醇なボディを感じられつつ、クリーンカップがハッキリと感じられます。

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